地獄太夫とは
室町時代の伝説的な遊女の名前である。 幼い頃に山賊に捕らわれ、その美貌ゆえに遊女として売られたという実際に存在した人物である。
前世の因果ゆえ不幸に堕ちた自身を「地獄」と名乗り、地獄の様相を描いた「地獄変相」の衣を身に纏っていたという。 そして念仏を唱えながら客を迎えていたそうだ。
「聞きしより見て恐ろしき地獄かな」
「一休さん」で知られる「一休宗純」とも関わっていたこともあり、有名な詩がある。
「聞きしより見て恐ろしき地獄かな」(噂には聞いていたが、これほどの美しい地獄とは)と一休が歌うと、
「しにくる人のおちざるはなし」 (死んで来た人は皆地獄に落ちる)という仏教感にかけて、自分のところに女遊びに来る人は、みんな自分にオチるという返しをしたそうだ。
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